傷口から菌が入っても感染が成立しうる性病の実態

性病は性行為によって感染が拡大するものであるということが広く認識されています。性行為の際に放出される体液に原因となる菌が存在していて、それが性器の粘膜を介して感染を成立させることが多いため、そういった認識を受けることになっているのが事実です。しかし、多くの性病に関わる感染症では菌の感染経路は性行為に伴って生じる体液や性器の粘膜を介したものだけではありません。他の感染経路もあり得るということは知っておかなければならないことであり、場合によってはその感染経路の方が感染リスクが高いこともあるということは理解しておくべきことでしょう。粘膜を介して感染を起こすという場合に、性行為中に触れ合う粘膜は性器のものだけではありません。口腔内にも粘膜があり、クラミジアなどは口腔に感染を起こすことも確認されています。一方、よりリスクが高いのは血液を介して感染するというものです。性行為においては口と口、口と性器、あるいは性器と性器を擦れ合わせることが多く、それによって傷口ができてしまうことがよくあります。その傷口に体液が触れたり、傷口から出た血液が粘膜や傷口に触れたりすることによって感染が成立するというのも十分に可能性があることです。特に全身に感染を起こす病原菌の場合には粘膜のバリアがない傷口は格好の感染経路となるため、より高い確率で感染が成立することになるでしょう。性行為によらなくても体の各所には傷口がある場合があり、それが原因となって血液感染を起こす可能性も否定はできません。性病だから性器と性器の間でしか感染しないという理解は不十分であり、こういった経路による感染もあるということを理解しておくことが大切です。

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